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□甘い甘いメロンパン
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『せぇんぱぁいっ♪メロンパンください！』
『え？こういう時って普通君が先だと思うんだけど』ニヤッ
…!!!!!!!!なんなの?!この人なんなの!!
また口角上がったよ!?
もーこの人何がしたいの？
『…先輩がメロンパンくれたら私言います!!』
『えー信じられないなあ。だって君、メロンパン渡したら全力疾走して逃げるつもりでしょ』
っ!!!!!!!!!!なんっで分かったのおおおおおぉぉぉぉ？！
どうして？なんで？どうしてええええぇ?!!!!
『君の考えてることくらい分かるよ、それより早くしなよ。』
『メロンパンくださいっ！』
『だからさ、何回言えば分かってくれるの？』
うぅー手強いよー先輩…
どうすればいいかな…このまま先輩の言うことに従うしか方法はないのかなあ…あーもう!!仕方ないかなあ…よしっ！仕方ないっ！言うしかないよ!!!!!!
『……君、一人で何ぶつぶつ言ってるの？』
『せっ先輩っ!!!!!!』
『なにさ、急に大声だして』
『私、言いますから！だからメロンパン下さいね！』
『やっと言うんだね♪』ニヤッ
っ！くっそう…また口角上がった…きいぃぃぃ悔しいー
『いっ言いますからね！ちゃんと聞いて下さいね』
『うん。』
『……っ…おっおっおおおおおおおお沖田せっ先輩！』
『……総司』
『………そっそっそっそそそそそそそ…じ…先輩…』
『えっ？なんて言ったの？“そ”しか聞こえなかったよ？』
っ…！いっ意地悪!!確かにそとじしか言えてなかったけど…それでもちゃんと言ったのに！！
『ほら、もう一度君の声を聞かせて？』
先輩がそう言って柔らかく微笑んだその笑みを見た私の心音はいつもより速くなっていた。
『わっ分かりました!!これが最後ですからね！』
私はそう言った後、深呼吸をして今度はちゃんと先輩に聞こえる声で言った
『総司先輩!!』
私は先輩の笑顔を見てから何故か嬉しくなって笑顔で先輩の名前を呼んだ