ゆめ
□無意識の愛
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『…くしゅ…っ』
またひとつくしゃみをしたら神田がもぞもぞと動き出した。
『あ、起こし…』
てしまったと思ったら、神田はまだ目を閉じたまま。とりあえず起こしてないことにほっとしていたら、緩く回されていた神田の腕がぎゅっと巻き付いてきた。(足も絡んできた…恥ずかしい!)
おまけに布団を頭まで引っ張りあげられてちょっと息苦しい。いきなりどうしたのかと困惑したけど、あったかいからまあいいか。
(……あ)
そこまで思って気付いた。神田はさっきのくしゃみに反応したんだということに。
きっとわたしが寒いと思ったに違いない。
寝ているというのに無意識に気遣ってくれた彼が嬉しくて、起こさないように軽く口付けして彼の愛に包まれてもう一眠り。
無意識の愛
(寝ても覚めても、あなたの頭の中はわたしだけ)(…だったらいいな!)
*END*