if〜パラレル〜小説
□疲れたミイラはミイラ取りになる
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「キラー!キーラーー!
……はぁ、見付かりませんわ…」
ラクスが森の中でキラを捜し始めて約15分……一向に見付かる気配がない。
それはキラが寝ていて気配がないという事もあるが、それ以上に秋が深まって、キラの姿を隠している事が大きかった。
こんなことになるなら、子供達がお風呂に入っている時に洗濯…いいえ、午前中にマリューさんに洗濯機を買いに行って貰えれば良かったです……
ラクスは過ぎ去った時間を後悔しながらも、キラは何処に居るのだろう?と視線を彷徨わせる。
すると、不自然に盛り上がっている落ち葉の山を見つけた。
ラクスはもしかして…と思い、その落ち葉の山に近付き、カサッと落ち葉を払い除ければ……
空っぽ
只の落ち葉の山だった。
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