if〜パラレル〜小説

□彼のプライド
1ページ/7ページ




それはいつものように食器を洗っている時だった。


「―――あら?」


手に取ったのはたった1つのカップ―――






『彼のプライド』






「キラ、そろそろお茶にしませんか?」


そう言ってラクスは自室のパソコンでモルゲンテーレからの仕事をしているキラに声をかけた。


「あれ?もうそんな時間?」


「はい」


「母さんや子供達は?」


「カリダさんは買い物に、子供達はお昼寝中ですわ」


キラはパソコンの画面を見ながらラクスに質問し、ラクスはそんなキラの背を見ながら答える。

しばらくキラのキーボードを打つタイピングの音が鳴る。

キラは手元の資料を見て、「もうすぐ区切りがいいとこにいくから、先に行ってて?」とラクスに言うと「では、準備してベランダで待ってますね?」と言ってラクスは部屋から出ていった。







ラクスがベランダにお茶の準備をし終えると同時にキラが来た。

キラは「う〜…目が疲れた〜」と言いながら席に着く。
キラは朝からモルゲンテーレからの仕事をしていたのだから、目が疲れるのは当たり前だ。

ラクスはそれに苦笑しながらカップに紅茶を注いでキラに渡した。

.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ