妄想〜パロディ〜小説

□彼は○○科
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今日こそ彼は懐いてくれるでしょうか?


そんなことを想いながら、1人の少女は足早に学校に向かった。






『彼は○○科』





―――ガラッ


「おはようございます」


「お!おはよーラクス!」


「おはようラクス――今日も彼にチャレンジ?」


「はい!」


「あいかわらずよくやるよな〜――ラクスもフレイも……そう思わないか?ミリアリア」


「それは2人…いえ、ある一部の女子には今更な言葉よカガリ」


「……そうだったな」


ラクスという名の少女が教室に入ると、友人達によるいつも通りの言葉が交わされる。
ラクスはそんな友人達を見ながら、話に出てきた恋敵でありもう1人の友人の姿が見えないことに気づいた。


「――あの、カガリさん、ミリアリアさん―――フレイさんはまだ学校にいらしてないんですか?」


「ん?逆だぞラクス」


「逆?」


「そ、フレイならラクスが来る2分前に愛しのキラ君探しに出てったわよ」


「それ早く言ってくださいな!」


友人達――カガリとミリアリアに質問したにも関わらず、ラクスは友人達を罵倒しながら慌てて教室を飛び出していった。

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