妄想〜パロディ〜小説
□彼は○○科
1ページ/10ページ
今日こそ彼は懐いてくれるでしょうか?
そんなことを想いながら、1人の少女は足早に学校に向かった。
『彼は○○科』
―――ガラッ
「おはようございます」
「お!おはよーラクス!」
「おはようラクス――今日も彼にチャレンジ?」
「はい!」
「あいかわらずよくやるよな〜――ラクスもフレイも……そう思わないか?ミリアリア」
「それは2人…いえ、ある一部の女子には今更な言葉よカガリ」
「……そうだったな」
ラクスという名の少女が教室に入ると、友人達によるいつも通りの言葉が交わされる。
ラクスはそんな友人達を見ながら、話に出てきた恋敵でありもう1人の友人の姿が見えないことに気づいた。
「――あの、カガリさん、ミリアリアさん―――フレイさんはまだ学校にいらしてないんですか?」
「ん?逆だぞラクス」
「逆?」
「そ、フレイならラクスが来る2分前に愛しのキラ君探しに出てったわよ」
「それ早く言ってくださいな!」
友人達――カガリとミリアリアに質問したにも関わらず、ラクスは友人達を罵倒しながら慌てて教室を飛び出していった。
.