妄想〜パロディ〜小説
□彼は○○科の○○王子様
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これっくらーいのーー
お弁当箱にーーー
おにぎり、おにぎり…
ちょっと詰ーめてーーーー
『彼は○○科の○○王子様』
「ラクス、ん」
「//あの…キラ?//本当に…するんですか?///」
「だから、ん」
ラクスは今、すごく恥ずかしいと思っていた。
意識してコレをやれというのはすごく恥ずかしい事です///と。
けれど目の前の彼は、こんな事さも当然だと言わんばかりの顔で、今もなお迫ってくる。
そしてラクスは今日も今日とて覚悟を決めて、彼に口を寄せた。
パキッ
ウインナーの肉を割くいい音が聞こえた。
「うん、今日もよし」
キラは満足気に微笑んで、フォークの先のラクスが少しかじったウインナーを食べる。
キラがウインナーを食べた事をラクスは嬉しいと思う前に、恥ずかしいと思っていた。
キラが前より懐いてくれたのは嬉しい、名前を呼んでくれるのが嬉しい、普通に会話してくれるのが嬉しい…
けれど……
自分ばかりがキラにこんなにドキドキしてるのが悔しい///
つまりは……
キラにもドキドキさせたいです!!
ラクスの負けず嫌いの精神がむくむくと顔をもたげて来たのだ……
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