妄想〜パロディ〜小説

□覚えたての言葉
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「ラクスちゃーん!」


その声とパタパタと鳴る足音に後ろを振り向くと、腰にポフッと自分より小さい体が抱きついた。


「あら、キラ君どうしましたか?」


幼馴染みの弟のキラ(5)に抱きつかれ、少女-ラクス(13)は微笑んだ。


「ラクスちゃんがみえたからはしってきたの!」

「!そうですか」


ラクスはキラの嬉しい言葉にますます笑みを深め、そのままキラと手を繋ぎ歩き出す。


「そういえば、キラ君はどちらに行かれるのですか?」

「どこにもいかないよ?おさんぽしてたの!」

「まぁ、お散歩ですか」

「うん!ラクスちゃんは?」

「私もお散歩ですわ」

「じゃあいっしょだね!」

「ふふっ、はい」


2人はそのまま行くあてもなくのんびり歩いていく。
そして公園に着いて日向ぼっこをする。

おてんきいーね〜、はい、そうですね〜と、ありきたりな言葉を交しながらラクスはキラに膝枕をしていると、キラがあ!と言って起き上がった。


「どうしたのですか?キラ君」

「あのね、ラクスちゃんにきいてほしいことがあるの!」

「何ですか?」


キラはいつの頃からわからないが、自分が初めて知った事やわかった事があるとラクスに話すようになっていた。
そしてラクスはキラがどんな事を知ったか楽しそうに聞く。

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