BOOK・・

□見つめられるとドキドキしちゃう。
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ーーーやべっーよ。なんでこっちばっかり見ちゃってんの!!
あれっ??これって気になるって事??
意識しちゃっていいんですか?!このヤロー(笑)



俺は今ひのやに団子をたかりに来た。
ーーーまあ、糖分王だしねっ。俺。週1のパフェだけじゃ、銀さん早死よ。

団子を待っている間、『ぬしには、仕事もなく1人でプラプラと。』と夜勤終わりなのか少し眠たそうな月詠が隣に座る。

ーーー前から月詠の事は気になってたんだが・・。えっ?!好きとがではないからねっ!!あんな酒乱でおぼこなんで、好きになる男なんて見てみてぇ。
なんてアタフタしてると、頭にクナイが刺さる。

『ぬし・・まる聞こえじゃぞ。』と怒りに満ちているのかと思えば、耳まで真っ赤にした月詠がいた。

ーーーえっえー!!世に言うツンデレってやつですか。やべっ可愛いんだけど。

顔がにやけてきそうだったが、運よく晴太が月詠姐おかえりっ。と銀時の団子を運んできたのだった。

やっぱり日輪の団子はうめぇな。と団子をほうばっていると、隣にいる月詠がこっちを見てる気がする。
ーーーえっ。えっ。えー!!なに?!なんでこっち見てるんだよ。銀さん、なんかした?!ちょっと団子食いづれーよ。と、ため息をこぼし、月詠の方へぐぃと顔を向けたのだが月詠は顔を真っ赤にさせ顔を背けた。

が、銀時が向きを変え団子をほうばっていると、また月詠の視線を感じる。

ーーーえっ。えっ。えっ。えー!!って何回目だよ!!こんなにないからね。ってか、なんだよ!!あーくそっ。あんな態度に、またこんなに見られると、好きになっちゃうよ。ってか好きになってもいいですかー!!

足をジタバタさせ、もがき苦しみたいぐらいだが、そうもいかない。月詠に、見つめられる理由を聞かなければならない。
ーーーってか、あんな態度って両思いって事でいいんだけどよ。聞く事も、大事だしそのままどっかで休憩でも・・(笑)
と想像膨らませていると月詠から『おいっ。』と声をかけられる。
声をかけられる方に向くと、ムズムズと足をくねらせ顔は真っ赤であり、下を向いている月詠。

ーーーこれって、あれじゃないですかっ。告白ってもんじゃねーか!!と思った銀時は、心臓をバクバクさせながら『つ、つくよ・・。なっなんだよ。なんかあるんだったら、はっきり言わねぇと、押し倒すぞ。』と声が裏返りながらも月詠の肩を掴む。



肩を掴まれた月詠は、目をウルウルさせ、銀時を見つめてこう言った。






『ぎ、銀時っ。ぬし・・長い鼻毛が出とるぞ。』



『えっ。』

『だから、さっきから鼻毛が出ているでありんす。』

『えっ。えっ。』

『だーかーら!!鼻毛が出ているって言っとるじゃろ。ぬしは、何を勘違いしとるんじゃ。頭の中まで、焼きの原じゃな。』
とすっきりした顔で、自室に戻る月詠であった。


一方、銀時は
えっ!!あのムードはなんだったんかいっっ。とその場でへばりつくのであった。

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