BOOK・・

□キスしてって最初は言いにくい。
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キスして。
女の方がいうと
ああ。と男がつぶやき、男と女の唇がふたつ合わさる。

そんな事を幾度なく、見てきたわっちだったが実践出来なずにいる。

銀時と、付き合って1ヶ月。
銀時から、『なぁ、キスしていいか。』と言われたり、急にキスしたりとあったが、自分からのキスは未だにないし。キスをせがむ事もこうして出来ないでいる。
キスしたいという気持ちはあるのだが、どうしても言えず今に至る。

ーーー今日こそは、絶対に言うんじゃ。
と決め込んで地上にデートに来ては見たが、何も実行出来てないままトボトボと歩く。それを見た銀時が『今日体調悪いのか??何処かに休んでいくか??』と心配そうに尋ねてきたので『大丈夫じゃ。ぬしにパフェでもおごってやる。感謝しなんしっ。』と心にもない事を言う。本当は、ーーー一緒に食べたいからパフェでも食べに行きたいな☆って言えたらいいのにと思っていた。
『あー!!おごるのは、男だろって俺金ねぇし。よろしくたのむわ。』とすんなり了解をへた月詠は、胸をなでおろし、銀時が勧めるカフェに向かった。

そこでは、カップルがイチャイチャと、同じパフェをつつくりあっている。
『吉原と似て、つつくりあっているな・
・。よしっ!!吉原でも・・。』と言う月詠に『お前、おぼこなのに、さすが吉原の女だな。』と笑われた。

その顔を見た月詠はドキッと胸が高まる。
ーーーなんで、ぬしはこんなにも、わっちの心をかき乱すのじゃ。もう、心が持つかわからないくらいやられてしまいんす。
顔がカァと赤くなるが、銀時には気づいていないのか店員に指定された所に座り、銀時はチョコレートパフェを。月詠は、キャラメルマキアートを頼み、2人はたわいもない話をしていた。
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