BOOK・・
□誰でも寝顔は可愛い。
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『おいっ。銀時。酒全部持ってこい。1秒以内にだ。』
『いやぁー。太夫??!それは無理なんじゃないかな。銀さんでも、それは出来ないですよ。あははは・・。』
そう、月詠は酒を飲んで酔っ払っているのだ。
『おいっ!!誰だ!!こんな危なかっかしぃヤツに、酒飲ましたのは・・。』
『なぁに、銀さん。私だけど何か??』
『てめぇかよ。お妙。お前、前にホストの時に知っているだろ!!』
『いやぁね。銀さん。私はただそばに置いていただけなのよ。それを月詠さんが、勝手に勘違いして・・。』
『なぁに、人のせいにしやがって・・。だいたい・・。』そう言いかけた時には銀時の股間の近くに槍が刺さる。
『んっ??何どうしたの??銀さん??』ニコニコ笑っているお妙だったが、何か黒いものがモヤモヤと全身から出ている。
『な、なんでもありません・・。』と言いかけた言葉を口に戻した。辺りを見渡すと、死神太夫に降臨して暴れまくる月詠に、かなり酔っぱらってセレブペーパーを晴太に巻きつけける九兵衛。奥の方でゴリラを殴っているお妙に、何故か壁に縛れている猿飛。オロナ◯ンCを飲みすぎてバケツ
に吐いている神楽に、メガネ・・。
異様な光景に、銀時は、はぁとため息がつく。
ーーーーってか俺の周りの女ってこんなんのしかいねぇじゃねーかよ。はぁ〜。可愛い女でもいねぇのかよ・・。
と酒を一口飲む。その隣に酒を持ってきた月詠がドカッと座る。
『なんだ。ため息などつきおって。お前は、そんなに退屈なのか??よぉし。恒例のあっち向いてほいじゃ。ぬし好きであろう・・??』
あっち向いてほい・・。その言葉にゾクッと震えだす。
『いやいや。太夫。銀さん、カルタでもしたいなぁ。あっち向いてほいは、みんながいるからダメじゃないかな・・??』
『なに言っとるんじゃ。ぬし、わっちが負けたら脱ぐと思っているのか??ただあっち向いてほいがしたいだけなのに・・銀時エローい。銀時エローい。』とあの時と同んなじ様な展開にめんどくせっ。と感じる銀時。
『いやね。太夫。あっち向いてほいじゃなくていいから・・。』
『それじゃあ、一枚一枚皮をはいでいくぞ。銀時っ!!じゃんけん・・。』
『おっ。あっち向いてほいアルナ。銀ちゃん、また不祥事は起こすなよー!!』とニヤニヤ笑う神楽。
ーーーー不祥事っていうより、負傷だろっ!!てかっ!!えっ!!またこの展開かよょょょょょ!!!
そこからは銀時は意識がない。
目を開けると、目の前には月詠が横でスヤスヤと眠っていたのだ。