BOOK・・

□誰でも寝顔は可愛い。
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月詠が目の前にいるのに気づき、驚いた銀時は目を完全に覚ます。




辺りを見渡せば、散らかった部屋に神楽と新八が散らばって寝ている。
それよりも、月詠との距離だ。銀時と月詠の距離は、銀時が動けば鼻と鼻があたるかあたらないかの位置だ。しかも、なぜか着物が肩まではだけている。
銀時は、目だけを下に下ろすと月詠の豊満な胸が少し見えている。着物と網タイツは脱がれているため、隠れていた白い足が大胆に見える。
まるで、襲ってくださいと言えるほどだ。
















ーーーーえっ、なんで??
なんなのこの展開??トラブるな感じ??
顔近くにありすぎるだろ。しかもはだけているしっ・・。ご丁寧に胸までちらっと見えちゃってよ。なんだよ。これ尋問じゃねーかよ。
銀時は体を硬直し、まるで冷凍マグロのように動かないでいる。
だが、銀時がその場から移動すればいいのだが動けないでいる。








それは、月詠の寝顔が原因だった。
さっきまでは破壊神としての死神太夫は恐ろしいかったのだか、今の顔は天使の様な可愛い顔をしている。




ーーーーこいつ・・。前にも思ってたけど傷があっても関係ないほどキレーな面してるよな

銀時はそう思ってか、まじまじと月詠の顔を観察する。
長く伸びたまつげ・・。
すらっと伸びた鼻・・。
赤く染まっている頬・・。
少し空いている口・・。
柔らかそうな唇・・。












ーーーー柔らかそうな・・唇。
銀さんキスしてって言われてるみてぇだな。あーなんかキスしてぇ・・。
いやいやっ!!ないない!!こいつは吉原で恐れられている死神太夫だよ。吉原にいておぼ・・こ・・。




頭をブンブンとふって、理性を取り戻そうとするが、おぼこと考えていると、あの紅蜘蛛のアジトに行った時を思いだす。




ーーーー胸を揉んでしまった事故でも顔を赤くしてたっけな・・。こいつきっとキスもした事もねぇよな。こいつの初めてか・・




こいつの初めて・・ほしいな。








最初にあってから、気になっていた。けどそんなの仲間としての戦う相棒として考えてた。けど、こいつは吉原という大きいものを抱えて誰にも頼ろうとせず背負っていた。危なっかしくて見ていられなくて・・。そして守ってやりてぇと感じたんだっけ。だけど俺はもう最初にあった時には惹かれていたんだな・・。とんだヤツに惚れてしまったな。




自分
に苦笑しつつも、その顔を見るとさきほど感じてた欲望が膨らんでいく。








少しずつ体を寄せて




起こさない様にと、手は月詠の体に触れないないようにとギリギリの所で抱きしめる。




顔を少し斜めにし




月詠の顔に近づいていく・・。




あと少し・・少しで




こいつの、月詠の初めてをもらう。
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