BOOK・・

□猫と犬どちらが好き??
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『なんじゃ。銀時。こんな夜遅くにまた、珍しいでありんすな。』とキセルを吹かしながら仁王立ちで構えている。


土方はキセルを見つめながら、吉原を思いだし、ここで神楽や新八の給料を稼ぐ事が出来ると思いたった土方は、吉原に来て月詠に出会ったのだった。だが、何やら月詠の表情が険しい。
ーーーーーえっ、俺って何かした?いや俺じゃねぇ。こいつ。万事屋だ。と冷や汗がタラリと顔から流れる。
『よぉ。吉原の・・あっ。つ、つっくよ。あのなんだ。吉原で何か仕事ねぇかな。と思ってきたんだよ。』とオドオドしながら、月詠に問う。

『えっ!?なんじゃ?ぬしが自ら仕事だと??このままじゃ吉原が隕石が落ちる??早く日輪に知らせねばっ??』とひのやに急いで向かおうとする月詠の腕を取り『おぉぉい。こいつはこんなにも信用ねえのかよぉぉぉ。』と土方は引き止めた。
『ぬしは、ぬしがよく知ってるであろう。信用性ゼロじゃ。』と単刀直入で言われた銀時ならぬ土方は、自分が言われたみたいでガクッと肩を落としたが、月詠はそれを察知したのかすかさずフォローに入った。

『・・だが、ぬしがようやく神楽や新八に対してようやく動き出すとは・・いいだ
ろう。ここは地上の法が定まっていない吉原。いろんな事件や事故が多い。だから・・わっちと見回りにあたっては貰えぬか?』とお願いしてきた銀時を気遣いし、月詠から要望してきたのだ。
ーーーーーめちゃ空気読んでくれてるじゃねぇか。こんないい女いねぇよな。と関心しつつ『じゃあ、お願いを受け取りますか。』と了解したので、月詠はホッと胸をなでおろし『吉原の救世主が警護にあたってくれればわっちらも助かる。』と銀時ならぬ土方と月詠は、一緒に吉原の町に溶け込んでいった。
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