BOOK・・

□人肌恋しい季節になりますね。
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銀時が着いた場所というと・・。


夜の街ではあるが、夜の賑やかさなどはない。
ものの気配もない。
静まりかえるここ、吉原にいるのだ。

ーーーーーいやね。俺ん家さみぃから、ここに来たんだよ。
神楽の部屋はせめぇーし。定春はいつ俺をオモチャとして食われるか心配だし。
ちょーとなんかね。アイツの顔が見たいって訳でもねーよ。
あんな胸触られるだけで、ジャーマンプレスかけるようなオボコで、酒のむと死神降臨だし、俺殺されかけたし。
あれっ??・・ともかく吉原自警団百華の誰かさんに会いにきたわけでもねーし・・。
違うよ。ここなら、俺吉原の救世主様だもの。ただで暖かい寝室と食べ物と・・女の子。
いやいや、アイツはないよ。
いやっ、アイツだからこそいいのか??とブツブツとつぶきながら歩く。

歩く足は、ひのやに向かっているとは知らずに。
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