BOOK・・

□気づいた事。
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わっちは、吉原ではなく日輪を守るため今まで吉原の番人として生きてきた。

吉原の番人だからこそ、吉原の掟を破るものにはこの手で罰してきた。

罰していくためには、この手が血で染まろうとも気にはしていなかった。




だが、今は違う。

何か大切な事をこの隣で揺れる銀色の髪の男に教えてもらったのだから。

『・・ 背筋しゃんと のばして
 お天道様 まっすぐ見て 生きてかにゃ ならねーんだ』

そんな事言うもんだから太陽見たさなのか、今まで抱えていたものを救ってくれたのか月詠の肩の荷がボロボロと崩れ落ちていく。
心の重りが、軽くなっていた。

そう、奴はわっちを救ってくれた。





そんな事言えたら、きっとぬしは・・
なんていうのでありんすか??



・・のう銀時。

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