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□ぬしの前では、悪女になってもいい。
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一方月詠は、銀時の硬い肉棒にビクッと身体を震わす。
熱く感じる肉棒が、月詠の中を蕩けさせる。それに、月詠は理性と快感に悶えながら、自分自身の身体をゆっくりと銀時へと、沈めていく。
ムププッ。
『はぁはあ。銀時っ・・。』
月詠は、銀時に身体を預けながら腰を振り始めた。
『月詠・・。』
耳元から聞こえる銀時の声は、余計に情交をしている最中だと、感じ取っていく。
『あぁ。・・あんっ。』
自分が優先になるべく、腰を振り続ける月詠に銀時は悪戯っぽく『月詠、お前腰振りすぎっ。そんなに欲しかったわけ??俺の相棒離せねぇみたいだけど・・。』笑う。
『いい加減にしなんしっ。ぬしのなんか・・。』口では抵抗するが、秘部の中では愛液が止まらない。
だけど、それ以上に銀時とこうして行為を、重ねる事が月詠にとって切なくて嬉しい事だった。
お互いには守るべき人や、場所があって
同じ道なんて歩む事も出来ないし
決して触れ合う事が出来ない心。
そんなの気づいていた。
だから・・この時だけ・・
わっちを見て欲しかった。
『銀時っ。ぎんときっ。』腰がスピード増して快感が増幅していくが、心は何処か埋まら
ない。
大事な一線を越える事のない行為・・。
だんだん月詠の目から、涙が溢れ出してきた。
『ぎんっ・・とき・・。』涙が頬をつたわり銀時の手に落ちた。
銀時は、それが汗とは違う何かと知り、必死で手ぬぐいを外そうとした。
それに気づかない月詠は、涙が出たまま銀時との行為を続ける。
『んっ。いやぁ。あっ・・ぎんとき・・。』
『つくよっ・・??』
『ぎんときっ。もっと・・もっとじゃ・・。』
『おいっ。月詠。』銀時は、月詠の顔に触れ顔を見つめさせた。
はらり。と手ぬぐいが落ちていく。
『銀時・・。』
『月詠・・。』
2人の時間が、一瞬止まったかの様に見えたが、自分が見せた涙に動揺している銀時を見て月詠は慌ただしく『いやっ。見るんじゃない。銀時っ。』と視線を逸らすが、銀時は見つめたまま。
『月詠・・。』
『ぬしは、わっちを見るんじゃない。わっちが、ぬしに同情して欲しいと思うのか??馬鹿馬鹿しい。ぬしが気にする事もなかろう。』と罵声を浴びせるが、ただ銀時は見つめるばかり。
『そんなに黙っておいて。ぬし、わっちを馬鹿にしてるのか。さっさと何かいいなんしっ。』
拒絶された方が
良かった。仲間として、これから歩めるかわからないが、この涙は見せたくなかった。
だから、せめて・・ぬしに嫌われる方が・・
そう思った時、銀時が月詠の肩をひき、ギュッ抱きしめる。
『ぬし・・何を・・。』
『俺に、縋りやがれ。って言ったじゃねーか。』
銀時の声は優しく・・けど何処か弱々しいが、月詠を抱く手はその逆で、強くなっていく。
銀時の行為にどうしたらいいか、月詠は困惑していた。
ーーーーーーー今にも求めてしまいそうな背中に、抱きしめたいのだが、大事な一線を越えられない。
月詠の両手は、銀時を押し退けた。
ーーーーーーー今、縋ればそれ以上にぬしの重りになる。わっちの想いなんて、銀時には迷惑な話じゃ。
・・銀時には、前を見てほしいのじゃ。
『ぬしとは、身体の関係じゃ。ぬしは、何か勘違いしてるのう。』と淫猥な表情を浮かべた。
手を後ろにつけ、身体を仰け反らせ、乳頭はピンッと前につき上がっている。
『ぎんときっ。ぬしとは仲間じゃ。もうそれ以上っ・・何もありはせぬ・・。』