NARUTO
□修行じゃなくて
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『カカシ先生!!修行!オレの修行ー!!』
「だーから、…」
そんなに必死に来られたら、
勘違いしたくなるじゃないの。
*****修行じゃなくて
任務が終わって解散を言い渡した途端
ナルトがいつものように
修行を見ろと追いかけてきた
いつもは家に帰る途中で諦めてくれてたのが
今日はそうはいかないようで
『なんでオレの修行みてくれないんだってば!?』
「見てるじゃない、たまーにさ。」
修行に付き合っていないわけではないが
ナルトが求めているのは大技らしく、
『見てるだけじゃなくって、
すんごい技教えてくれってばよ!!』
サスケみたいな!!
と付け足して鋭い目をする
いや、まぁ、気持ちはわかるんだけどねー
「俺とサスケはタイプが似てるの」
前にも話したはずなんだけどな、
と付け足してはみたけど
ナルトには関係なかったようで
『タイプとかそんなんどーでもいいってばよ!!
オレはサスケより強くなりてーの!!
それにはカカシ先生しかいねーの!』
歩きながらナルトに目を向ければ
真っ直ぐな目をして俺を求める姿が見えて、
もしかしたら俺と同じ気持ちではないか、
なんてありえない希望を抱いて
余計に悲しくなった
ナルトの見ている先には俺じゃなくて
修行して強くなった自分自身を見ているわけで、
なんとも言えない気持ちになる。