■BracK?WhitE?

□悪友
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相変わらず日差しが強い。

太陽の光が、僕の顔を照りつけ、どこからか五月蝿い蝉の声が聞こえる。



曽良さんたちは、どこかに飲みにいくとかいって外に出てしまったため、僕は仕方なく家に帰ることにした。



さっきから暑いところと涼しいところを行ったり来たりしているからだろうか、少し体がだるく感じられた。



廃材のなかを通り抜け、家に向かって歩く。


よほど暑いのだろうか、陽炎が見える。










そこで、僕は、不思議な青年にあった。























肌は、雪のように白く、少し黒味がかった茶髪、
そして、こんなに暑いというのに、水色の長袖のシャツと白衣を着ていた。






年は、僕より少し年上だろうか。





彼の膝の上には、黒猫がのっている。





彼は、口を開けながら、ぼーっとどこか遠くを眺めている。





僕は、いつの間にかずっと彼を眺めていた。



その視線に気づいた彼は少年のような幼さが残る笑顔で微笑んできた。

















「何してるの?」


彼の声は、とても透き通っている奇麗な声だった。



「・・・あ。いや・・・。」



「何か用事があるの?」


「いや・・・ないです・・・」


「そっか!!じゃ、僕と一緒に都市街で買い物行かない!?」



「え・・・まぁ、いいですけど・・・」


やったー!!と彼は叫んで、いきなり立ち上がった。


膝の上にのっていた猫は、驚いて逃げ出してしまった。



「なんかさー。あそこって一人で行きづらくってw」


彼は、ズボンのホコリをはたきながら言う。

よく見ると、猫の毛が沢山ついている。



「はは。で、あの猫貴方のじゃないんですか?」


「うん。そうだよ。なんか僕になついちゃってw


そういえば、君の名前は?」





「僕は、トーマス・ワトソンと言います。」



「ワトソン君・・・か。いい名前だね。

何歳?」


「16です・・・。で、貴方の名前は何ですか??」




「そうだねw僕は、シーボルト。


年は18歳。よろしく☆」



彼は、顔の横でピースをしながら言った。

何故僕の周りには、こういう感じの人がよってくるんだろう・・・。































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