愛されるプロジェクト-カゲプロ夢-
□信じてくれる?-シンタロー-
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カーテンの隙間から無駄に熱い日差しが差し込む昼下がり。
私はブラウスに短パンと言ったまさに"夏!"と言うような姿でソファにダウンしていた。
額に流れ出る汗はぬぐってもぬぐっても止まる気配はない。
気候も、もう夕方が近づいていくというのに涼しくなる兆しはいっこうに見られない。
「あーつーいー・・・。シンタロー・・・涼しくして−」
「無茶言うなよ・・・」
近くのソファで私同様・・・いや。それ以上に死にかけているシンタローは渋々ながらも私の無茶ぶりを否定している。
「ご主人ー!見てください!このエアコン安いですよ!ご主人がパッパとバイトして稼げば買えますよー!」
""コミュ障も治りますから一石二鳥・・・いやニートでもなくなるから一石三鳥ですね!"
と携帯の中のエネが元気に続けると、シンタローは言葉を返す気にもなれないらしく、ジャージの袖で汗をぬぐっては撃沈。
「死にそうやー・・・」
「俺も・・・」
涼しいところに行きたいなー・・・。
「ほらほら!ご主人!マミさんのためにもアイスくらい買ってきてあげてはどうですか?」
「おぉ!ナイスアイデア!」
「お前ら二人して俺を殺す気か!?」