虹色バスケ-黒バス夢-
□見つけたのは私よりも薄い人-黒子-
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「でさー」
「!?」
突然後ろから大きな衝撃。
幸い何も持っていなかった私は尻餅をつくだけで済んだ。
「あ・・・ごめん」
「あの人あそこにいた?」
私にぶつかった女子の二人組はそそくさとどこかへ行く。
でも、今回はまだいい方だ。
最低な時は落としてはいけないものを持っているときに気づかれずぶつかられた時だ。
その時は先生に何とか事情を説明すると毎回哀れんだ目で見られるんだけど。
とにかく私は影が薄い。
地味だし、特に目立った特技もなく、成績も平凡のちょい上程度。
何とも残念すぎる女子高生なのだ。
そしてそんな私よりも影が薄く、目立つ存在。
黒子テツヤ。
バスケ部で、帝皇中の元幻の6人目だとかなんだとか。