虹色バスケ-黒バス夢-
□好きを言う理由-高尾-
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私には好きな人が居る。
「和成!迎えに来たよ!」
毎日のようにお昼休みに迎えに行く。
相手は、幼馴染みだ。
「お〜。じゃな真ちゃん!」
その幼馴染み高尾和成。
バスケ部所属で、一年にしてレギュラー。
同じく一年レギュラーでありエースである緑間真太郎といつも一緒に居る。
和成の好きなモノ。
"真ちゃん"
"バスケ"
"キムチ"
身長を少しだけ気にしてて、自分の目の力を生かせる身体能力を持っている。
「お待たせ。紗奈衣」
「ううん。行こー」
そんな和成は、必ずお昼だけは一緒に食べてくれる。
好き。
初めて行ったとき、嬉しそうに笑った。
二回目に言ったとき、困ったように笑った。
三回目に言ったとき、泣きそうな顔で笑った。
四回目に行ったとき、何も言わずにうつむいた。
いずれも、返事はくれなかった。
言った後はいつも口をきいてくれない。
翌日にはいつも通り笑っている。
裏庭のベンチに座っておいでとせかす和成。
目の前に立った私は告げた。