わがまま私は愛されてますか?-カゲプロ夢セト甘〜激甘までちょいちょい入-
□孤独の意味
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「げぇ・・・」
病院からあの一室へと戻ってきた私はポストの中の悲惨な現状に顔をゆがめる。
一体何が入っているのかわからない。
配達員が呆れている姿やら苛立っている姿が目に浮かぶ、
ものすごく無造作に突っ込まれているその配達物たち。
恐らくすぐさま段ボール行きだろうけど。
ポストを開けてみると、大量のチラシやらが下に落ちる。
それに独り苦笑い。
しゃがみこみ、一枚一枚拾い集めていく。
ぐちゃぐちゃにするのもまぁ・・・いいんだけども問題があって、非常に持ち運びにくくなるということ。
だから、せめて原形をとどめたまま束にして持った方が効率良いと思った。
「真香・・・?何をしているんだ」
突然聞こえたのはあの人の声。
私は驚きすぎて、すべてのチラシを落とし、ゆっくり振り返る。
初めて呼ばれた名前。
私の名前を、あの人が初めて呼ぶ。
それだけでなんだか感情が高ぶり、鼻の頭がツーンとする。
「え?ちょ・・・なんで泣きそうなんだ!?」
それに焦るあの人。
何年ぶりにあったのだろうか。
今まで、私が家にいない時をねらっているかのように物だけを置いていったあの人。
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