わがまま私は愛されてますか?-カゲプロ夢セト甘〜激甘までちょいちょい入-
□生まれた理由
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side弘輝
そう・・・彼女が生まれたのは僕がもう21歳になり、就職先が決まった頃。
僕の妹として生まれたその少女は、僕とは腹違いの兄弟となった。
彼女の母親はまだ14だか15だかの僕より年下の女の子。
教師をしていた僕の父親は、生徒であった彼女に手を出した。
そして出来たのが真香。
それに気づいたのは、両親が離婚し、父が逮捕されてからだった。
法律には詳しくなかったし、よくわからなかったが、援交だかなんだかの罪で問われた。
妻子持ちのため、結婚の意思があったなどという言い訳は通用しない。
ましてや聖職者。
そんな言い訳通ったところで世間の目は変わらない。
当然、そんな男の息子である僕や、妻であった母親は非難の目にさらされ、肩身の狭い生活をしていた。
そんなとき、父の孕ませた女が、子供を産み落としたと同時に、亡くなったことを知った。
それを聞いた僕は、母親になんとか引き取れないものかと提案したが母は面白くなさそうに『NO』といった。
確かに気に入らないかもしれないが、それとこれとは話が別である。
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