愛されるプロジェクト-カゲプロ夢-

□甘えさせてくれる?-カノ-
2ページ/7ページ

「学校だけど・・・」

不機嫌なカノはちょっと怖い。

なんて言うか強引というか・・・。

『学校?もう下校してる時間のはずなんだけど?一人?』

「え・・・・せ・・・先輩とだよ?」

『男?』

「お・・・女」

ちょっと威圧的で口調がいつもと少し違うカノに、必死に女であることを伝える。

ていうか男って言ったらどうするんだろうか?

なんて好奇心。

でも怖いから言えないや。

『嘘くさいなぁ。まぁいいや。今すぐ帰ってきて』

「で・・・でも先輩・・・」

『何とかしてきて』

ブチッ・・・。

やっぱり怒っている。

帰宅が少し遅れたくらいでこんなにも怒るものなのだろうか?

それに・・・先輩何とかして来いって・・・。

なんとかできてないから帰宅が遅れたのに・・・。

察しろよバカノ!!

とっくに切れた携帯に向かってそう叫びたい衝動を抑え、先輩のほうを向き直ると会話が聞こえていたのか、目を丸くして立っている。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ