愛されるプロジェクト-カゲプロ夢-
□甘えさせてくれる?-カノ-
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「学校だけど・・・」
不機嫌なカノはちょっと怖い。
なんて言うか強引というか・・・。
『学校?もう下校してる時間のはずなんだけど?一人?』
「え・・・・せ・・・先輩とだよ?」
『男?』
「お・・・女」
ちょっと威圧的で口調がいつもと少し違うカノに、必死に女であることを伝える。
ていうか男って言ったらどうするんだろうか?
なんて好奇心。
でも怖いから言えないや。
『嘘くさいなぁ。まぁいいや。今すぐ帰ってきて』
「で・・・でも先輩・・・」
『何とかしてきて』
ブチッ・・・。
やっぱり怒っている。
帰宅が少し遅れたくらいでこんなにも怒るものなのだろうか?
それに・・・先輩何とかして来いって・・・。
なんとかできてないから帰宅が遅れたのに・・・。
察しろよバカノ!!
とっくに切れた携帯に向かってそう叫びたい衝動を抑え、先輩のほうを向き直ると会話が聞こえていたのか、目を丸くして立っている。