愛されるプロジェクト-カゲプロ夢-

□貴方は確信犯?-セト-
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最速最大のスピードで頭をフル回転させ、結局完成したコーディネートはいつも服にちょっと気合い入れただけのようになった。

でもまぁ気合入りすぎてる服や、ダサださ部屋着に比べればよしと言えるだろう。

「財布・・・携帯・・・ハンカチ・・・あとは・・・」

簡単な救急セット、ティッシュ、それから通帳・・・。

と必要なものをカバンの中に入れていく。

走って10分。

現在時刻は、8:09。走ればぎりぎり間に合う。

途中髪とかを気にしつつ駅まで走る。

ワンピースで走る女、はたから見れば、なるほど。

滑稽である。

しかし、私は他人の視線などどうでもよい。

とにかく、間に合え!と願い駅前まで行くと、まだセトは来ていないようだった。

いつもの緑のつなぎの男の子が見当たらないのだ。

だから私はほっと息を吐いて見やすそうな立ち位置を探す。
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