二曲目
□クルシマス
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「なんでゲンコツするんや、痛いのに」
俺はゲンコツされた所を撫でながら唇を尖らす
「大きな声でエッチな歌歌うバカ何処にいるんだよ、しかもモロ俺の名前言ってたじゃねぇか」
貴寛はケーキを一切れ俺にくれた
「聴いてたんか、お前も相当なスケベやな」
「あんだけデカイ声で歌ってたら嫌でも聞こえるに決まってんだろ!このドスケベ!」
貴寛は顔を赤くさせて怒鳴った
「まあまあ怒るなや」
「怒るよ!」
「貴寛にプレゼントやで」
俺は小さな箱を貴寛の前に出した
開けると中に入ってるのは
「なにこれ?指輪…?」
俺は続けざまに婚姻届を出した
「結婚してや」
「や、無理だろ」
案外冷静に断られた