二曲目

□サディスティックポリス
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俺が家に帰ったのは夜の1時くらいだった
ライブが終わり、打ち上げをして終わったからだ
亨は珍しく打ち上げを『欠席』して先に家に帰った
リズム隊曰く、重要なことがあるらしいとのこと

「亨、打ち上げしないで帰っちゃって…どうしたんだろう」

俺は風呂に入り終わって亨の部屋の前に来た

「亨ー、入っていい?」

返事は無い
寝てんのかな
俺は部屋に入った

すると亨の姿がどこにも無い

「え…?亨?どこ行っちゃったんだろう」

俺は洗濯した服をしまうため押入れを開けた

「……………」

俺は絶句した
押入れの中に警察官の姿をした亨が正座していた
そして俺を見るなり敬礼して

「僕ドラえもん」

俺は押入れを閉めた
ピシャリと鋭い音がする

「なんで閉めるんや!!」

亨が怒鳴って押入れを開けた

「閉めるんや!じゃねぇだろ!なにやってんのお前!?」

「ドラえもんや」

「うるせぇ!何がドラえもんだ!っていうかその格好何!?」

「見てわからんのか、警察官や」

「いや、わかっとるわ!なんでそんな格好してんのかを聞いてんの!!」

「キャンキャンうるさいな、誰彼構わず吠えるチワワかお前は」

亨は押入れから出て来た

「俺がこんな格好した訳か?いきなりなんやけどな、今日ちょっとお前とSMプレイしたいねん」

「…………え?」

亨は服のポケットから手錠を取り出した

「これを使ってな、あ、ついでに足枷もあるわ」
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