小説1

□優しい掌
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ごめんなさい ごめんなさい………


泣きながら何度も何度も謝る


もう目で見える縛られてるものは無いのに


なのに彼女はまだ苦しみ続けていて


その心に負った傷は一生消えることの無いだろう


だから思うんだ


過去は変えることはできない


だったら


未来を明るく染めてやりたいと


俺は泣きながら眠る彼女の手をそっと握った


この娘が少しでも安眠できるよう想いを込めて


-優しい掌-


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