ドSな彼女〜河合先生とくにっち〜
□河合先生とくにっち。
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『ドSな彼女』
くにっちside…
あー!!残業終わらねぇぇぇ…。
今日は 河合先生に
晩ごはんを差し入れするって
約束してるのに……
どーすりゃいーのっ!
チラッ と時計を見上げると
8時近く。
河合先生怒ってるかなー。
もうさすがに何か食べてるかな……
くっそー…。
もぅ全部投げ出して
晩ごはん作りに行きてえっ!
〜♪〜♪
ん?ケータイ鳴ってる?
いーや、無視無視っ。
ひたすらパソコンと
にらめっこな 俺。
〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪
あ〜もぅっ!しつこいっ!!
この忙しい時に誰だよ〜……
仕方なく パソコンから目を離さないまま、
片手で カバンをゴソゴソやって
ケータイを取り出す。
ピッ♪
『はいー。』
「私死んじゃうから…(グズッ)」
ハッ!!
聞きなれた声に
心臓が跳ね上がる。
『えっ?かっ…河合先生?どっどうしました?!』
「『どうしました?!』じゃないっ!!お腹空きすぎて死んじゃうからねって言ってんの!」
『あぁっ!すっすみませんっ…実はボクまだ学校で…』
「はぁぁー?!晩ごはん作ってくれるって言ったじゃんっ!ウソつきー…!!」
(ピッ ツーツー)
『あっ…も もしもし?かか河合先生?!もしもし?もしもしぃぃぃぃぇぇぇぉぉぉ…!!』
……マジかよぉぉぉー。
って落ち込んでる場合じゃない!
残業をひとまず投げ出して
俺はスーパーへ走った。