ドSな彼女〜河合先生とくにっち〜

□朝の疑惑
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くにっちside…

昨日あれから…
ロクに眠れなかったなぁ。

河合先生、どうしたんだろう。
「ちゃんとしてきます。」って、

その答えはでたのかな?

渡り廊下を歩いてたら、
向こうから河合先生が歩いてきた。
心臓がギュッってなる。

『…あっ。おはようございます!』

ムリして思いっきり爽やかに挨拶する。

「あ…おはようございます…」

『いやー!今日も良い天気っすねー!!』

昨日…どうしたんだろ…

「そ…そうですね……」

何で目を見ないんだよ。
一気に不安になる俺。

「ハイハイハイハイ!廊下の真ん中で立ち話禁止!大道具通りますっ」

窪内先生が台車をガラガラ押しながら、
真ん中を突っ切る。

「きゃ…」

『大丈夫ですか?!』

ぶつかりそうになった河合先生を、
咄嗟に支える。

ん……?

「ちょっとっ窪内先生!危ないなー…」

「ごめんなさーい。」

「林先生ありがと。」

ものすごい違和感を感じて、
思わず河合先生をじっと見る。

「ん?…どうかした?」

『いっ…いえ…何も…。』

「じゃああたし…職員室行きますね。」

河合先生の後ろ姿を見送りながら、
不安がどんどん大きくなった。

河合先生から…笹原先生の匂いがしたから。
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