ドSな彼女 第3章
□二人の未来は
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千穂side…
窪内先生が
部屋を飛び出してって。
『いーよ。あたし待ってるから、探しに行ってきて。』
「あっじゃあ…ちょっと行ってきますっ!」
部屋を出て行きかけた
アイツが、
ツカツカツカ……って
戻ってきた。
『ん?どーしたの…っ』
クイッって あたしの腕を引くと……
『……!!』
一瞬の キス。
「後でちゃんと謝りますね…昨日の事……//」
軽く抱き寄せて
「行ってきますっ」
って、出てった。
…………くっ
悔しいーーぃ//!!
いきなりすぎて
憎まれ口すら 返せなかった。
なっ生意気!
何考えてんのっ!!
こんな時に……。
ドキドキとか
してないんだからぁーーー////!!!
カチャ。
……ん?
「たーだいまー♪」
「ご心配おかけしちゃってすみませんですわっ//」
……え?
『ちょっとっ!どこにいたのっ?』
「窪内先生とお顔を合わせるのが……恥ずかしくて……//」
「下のロビーにいたんだよねー♪」
二人の後ろに
すっごい気まずそーに立ってる アイツ。
さっき
あんな風に出てったクセに
もぅ 戻ってくるとか……
だっさ(笑)。
後で弄ろ。
『……で?』
「ホラッ!」
「窪内先生がおっしゃってっ//」
『…………。』
「(コホンッ)何ていうかねー…付き合っちゃおっかー?って ねー?」
「////」
『付き合っちゃおっかー?って!ちゃんと…』
「ちゃんと好きだよ?」
『……へ?』
「だぁーいじょーぶだから!河合先生っ。」
『……由紀は?』
「わっワタクシは以前から……お慕いしてましたので……//」
うっそー。
本当 人の好みなんて分かんないー。
ま、人のコト言えないけどぉー。
「って事で、二人で話したいからさ〜出てってくれる〜?」
『はぁぁ?』
「良かったら、お隣はお二人でお使いになって!」
…………こいつら(怒)。
「えっとー河合先生の荷物どれぇー?」
『あっ!ちょっとっ勝手に触んないでよっ!』
「あっあの河合先生っ?」
『なにっ!?』
林先生が、
あたしの真横に来て言った。
「とっ隣の部屋、チェックアウトしましょう。」
『へっ?』
「ボク、部屋片付けたら迎えに来ますんでっ。」
どーいう事?
「残りの2日間は……ボッボボボクの部屋に、泊まって下さい//!」
『…………っ?!』
「にっ荷物どれですか?」
目を合わせないまま
あたしのキャリーバッグを
引き摺ってきて、
「あ、じゃあ何か忘れ物あったら、また取りに来るってコトで。」
窪内先生と 柏木先生に言うと、
珍しく 人の意見も聞かないで、
あたしの手を引いて
隣の部屋に
連れてった。