ドSな彼女 第3章
□二人の夜
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くにっちside…
どれくらい
見つめ合ってただろ。
『……かっ河合先生っ//』
意を決して
一歩近づいた時……
「なーんて、じょーだんですっ。」
へ……?
「ヘタレの林先生に、そんな度胸なんてあるワケ無いですもんねぇ〜(笑)」
ちょっっ……。
「きっと一生越えられませんよね〜今の関係っ。」
嬉しそーに ボロカス言いやがって。。
「あー見えて窪内先生なんか一晩ですよーっ?
人って見かけに寄らない〜
まっ林先生は見かけ通りだけどぉ〜♪」
寝室のドアを開けて
振り返ると
「じゃ おやすみなさい♪」
部屋に入ってった。
ドアから
顔だけ覗かせて
「ぜーったい入って来ないでよっ。」
パタンッ!
ドア閉めちゃった。
……なんだよ。
……なんなんだよぉぉぉぉぉ。
くっそ。
こーなったら……!
勢いでドアを開けた。
『かっ河合先生っ!!』
「ひゃっ!ちょっちょっと!入って来ないでって言ったじゃ…」
俺を部屋から押し出そうとする、
両手を掴んで言い返した。
『ここボクんちですって!』
「しっ寝室使って良いって言ったじゃんっ!」
『「1人で寝かす気?」って言ったじゃないすか。』
「そっそれはっ……//」
『からかっただけっすか?』
「とっとにかくっ!出てって!」
揉み合いながら、
ちょっと本気出して
ベッドに押し倒した。
俺 頑張った!!
「きゃっ…ちょっっ……//」
『かっかか河合先生っ//』
俺のすぐ下に
河合先生の 驚いた顔。
「ちょっと待って!!」
『何がっすか?』
「だからっ…あのねっ?」
『もう……寝ますよ。』
「へ……っ//ねっねるっ……////?」
かっ……
かわえぇぇぇっ!!
意外にも
河合先生は
余裕無さげだった。
逆に
そんな河合先生を見て
俺は 余裕が出てきたぜっ。
『フツーに寝ますか?』
「はっ……//?」
『それか、もぅちょっと……起きてますか?』
「じっ自分で……決めたらっ?!」
ふて腐れたみたいに
横を向く。
『ほんっとぉーーに、ボクが決めて良いんですか?』
「なっ……////」
ドカッ!!
『ぐはっっ!』
いっってぇぇぇぇぇ……!!
お腹蹴られたっ……(涙)
いてぇよぉ。。
「……ちょっと待って。」
『あい……。』
……何も蹴ること……(泣)
とりあえず
ベッドに座って、
お腹をさする 俺。
河合先生は……
体育座りして
考え込んでる。
シーーン。。
どんくらい経ったかな。
河合先生が
アイマスクを
俺に差し出す。
『……?』
「コレして。」
『え……っ////』
かっ河合先生っ……////
目隠し的な……?
ドキドキしながら
河合先生に
付けようとしたら、
「バカっ!違うっ//!!」
『……え、まっまさかー……』
「林先生が するのっ。」
えぇぇぇぇぇぇ……!?
『なっ何でっ。』
「だって……やだもん。見られんのっ//」
ちょっっ(笑)
手探りかよっっ。
むちゃくちゃだな……本当。
『大丈夫ですって!』
「はぁっ?!」
『真っ暗にします!』
「……だって……//」
『(なるべく)見ませんっ!』
「……窪内先生にはっ?」
『言いませんって!!』
めんどくさいなー(笑)
でも それが、
最高に 可愛かった。
『……ダメっすか?』
俺 必死だな。
たはは……(笑)
でも
後には 引けないっ!!
またしばらく 考え込んでから……
河合先生が、
呟いた。
「こんな時まで……
『河合先生』って 呼んだら
許さないから……っ!」
ベッドサイドの灯りに
手を伸ばした
細い手首を 止めて、
俺が
消した。
『……千穂。』
俺は初めて
河合先生に
男 として、触れた。