ドSな彼女 第3章
□やっと……
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千穂side…
『ちょっっちょっと待っ……!』
何っ?!
何でこんな強引にっ……
内心ちょっと ビクッってなってた。
寝室に入って
あたしの手首辺りを
掴んだまま、
ベッドに 座るアイツ。
下から見上げながら
「どうしますか?」
って、訊かれた。
『どっどうってっ//?!』
「ボクは、昨日みたいに……ただ一緒に寝るだけでも、、」
『あたっあたしが決めるのっ?!』
「……いや、だからボクが決めちゃったら……」
『えっ?』
気まずそうな
林先生。
「…………だから そのっ//」
『……?』
「まっまぁ…座って……下さい。」
ちょっと距離を置いて、
ベッドに
並んで 座った。
「あ……あの、ですね?」
ベッドに正座して
あたしの方を向く 林先生。
『……ハイ。』
仕方なく
あたしも向かい合って 体育座り。
「ボクは…すごく大事にしたいんですよ。河合先生のコト……」
『……まっ前に聞いたっ ソレ//』
こーいう時、
何て返せばいーのっ//
「だけどっ」
林先生が
正座した両膝に
手をついて 言った。
「情けないですよね。。」
『へっ?』
「ボク昨日…ホテルの水漏れが起きた事を……心底恨んでます//」
『……っ!!』
シーーン…って
静まり返る部屋。
「あのっ……!」
『……はい。』
何か 改まってるから、
あたしも
何となく 正座。
シーーン。。。
「かわいせ…」
〜♪
……ケータイ鳴ってるし。
電源切っとけよ。。
「ちょちょっと待ってっ……(汗)」
ピッ!
「もっもしもしっ?…あ、くっ窪内先生っ……」
《遅くにごーめんねー?いやね、明日のさー……》
「あのっ…」
《ちょっと買い忘れちゃった物があってさー。空港行く前って時間あったよね?》
「えっえぇ……まぁ…ってあのっ……」
《だよねっ?良かったぁー。じゃあさ……》
「くっ窪内先生っ?あのっ…あっ!!」
林先生の手から
ケータイを奪い取って……
ピッ…!
『…切っちゃった……電源。』
「あ……かっ河合先生っ…」
『お人好しも 困りモノですねっ。』
「すいません……。。」
シュンってなった林先生。
頼りなぁーい。
……でも
本当はすっごく
おっきな人だって あたし知ってる。
『林先生?』
「あい。。」
正座で 向かい合った二人。
『よろしくお願いします』
「えっ?」
ワザと
かしこまって言った後、
『ちゃんとっ…真っ暗にしてよねっ///』
「あ……」
いばって言った。
慌てて
カーテンを閉めにいく林先生。
戻ってきて
また ベッドに乗ると、
「しっ…失礼します……//」
そっと
あたしに触れた。