ドSな彼女 第3章

□開かずのカーテン
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千穂side…



アイツが突然 あたしに言った。


「もぅ別れましょう!」

『…えっ?!』



「何か色々めんどくさいし…」

『ちょっ…ちょっと待っ…』


「もっとオトナかと思ったのに、本当めんどくさいし…」

『はっ?なっ何がっ…えっ?』


「1回ヤれたし、もぅいーです。じゃ……」



……え?

えっ?えっ?



何コレ?


あた……

あたし 騙されたのっ?



金髪美人のとこに走ってく アイツ。



『ちょっとっ待ってよっ!ふざけんなっ!!』



ちょっ……!

足がっ……震えて走れないっ!!


ちょっとっ!

待ってっ!!



声も出ないじゃんっ!!!



ふざけんなっっ!

ちょっとっ!!ねぇっ!!!




『…は…やしせんせっ……待っ……』

「………んせいっ?」


『あ…いしてるって……言ったじゃ…』

「え?かっ河合先生っ?!」



『……ましたの?あたしの事…ねぇっ!』

「おーいっ!大丈夫ですか?」



大丈夫?

大丈夫って何っ?


ヤリ捨てたんでしょ?あたしのコトっ!!






大丈夫なワケ……


『大丈夫なワケ無いでしょ!ウソつきーーー!!!』


ガンッ!!


「いっでえぇっっ☆」


『っはぁはぁはぁはぁ……』




…………あれ?



えっ?


あたしの横で、

口押さえてる 林先生。




外の光が

遮光カーテンの隙間から漏れてる。



ベッドの上


何も着てない 二人。






……あー…………


そうだ//

あたし昨日 この人と……




……で、、




もしかしてー……さっきのってー……



夢?





うそー……。



…………コホンッ//



あたし 何か、、

口走ってない……よね?





とりあえず……



『大丈夫……?』

「……あい。」



『どーしたの?』

「……肘鉄くらいました。。」


『あたしに?』

「他に人いないでしょ。。」


やば。


『口切れたの?』

「や、ちょっとだけだと……」

『見せて。』



口元の手をどけさせると、


唇がちょっとだけ 切れてた。



『切れてる……』

「ぶつかったとき 噛んじゃって…」



やっちゃった。。




だっ…だって


夢とはいえ 悪いのは林先生だもん。




「あのー……何か 夢見ました?」

『へ?』


「うなされてましたよ。」

『…………あ////』




林先生に

捨てられる夢見た




……なんて言えないっ!!



『わっ忘れたっ////』

「……ほんとーですか?」


忘れた忘れたっ!



「なんかボク、名前を呼ばれたから気になって…」



……ドキ。


『さぁー?聞き間違えたんじゃない?』



しらばっくれよ。



「……ウソつきー!って。」


『さぁー?』



しれっと布団にくるまったあたしを


林先生が じっと見てる。



『……なに?』

「もしかしてー…」



『なにっ?』




「ボクー…フッちゃいました?夢の中で…」

『はっ………♀#@♭☆※♂!!』



「や、ぜっったい無いですからね?現実ではボクが…河合先生をっ…フるなんて……」

『違っ…なっ何を根拠にそんなコト言ってんのっっ////』

「まぁそれはそれとしてー…」

『ちょっとっ!聞いてるっ?!だから違っ…』



聞いてないしっ!



まっまぁ…図星だけどっ…

認めて無いんだから 聞けよ!!



「ひとつご提案が…」

『ちょっと話聞いてっ……って何?』



提案??




「おっ怒んないで下さいね?」

『…わかんない。』


「てっ提案なんで……あくまで…//」

『ふーん。で、なに?』


「きょっ今日、帰っちゃうじゃないですか。」


……あ、



『はい。……で、何?』


「だからってワケじゃないですけど…//」

『いーから早く言ってよ!!』





「かっ河合先生っ!!」

『はっ……あ!ちょっ……何して…っ////』



布団の中から

アイツの手が、 抱き寄せてくる。



『林先生っまっ…待ってっ!!』

「あのっ…!!」




布団の下は

密着したカラダ。



目の前に

林先生の顔が、ぼんやり見える。




『何してっ…!?』

「しましょう。」


『はっはぁっ?!』

「ダメですか?」



『なっ何をっ?!』

「何をっ…て//」



頭がクラクラするっ


また 余裕がなくなるあたし。





どーしよっ。




アイツが


そっと……



あたしの 頬に



唇をつけた。
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