ドSな彼女 第3章

□意地っ張りとだめんず
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くにっちside…


河合先生が

シャワー浴びて…


洗いたてのTシャツと

ショートパンツ姿。



ちょっと見とれちゃう俺…。


「…何?Tシャツは変えましたよ?当たり前でしょ?」

『え?…あ//アハハ…(汗)』


「シャワーどーぞ。」

『あ…じゃ、失礼します。』


入れ替わりに

俺もシャワー浴びて……。



カチャ…



リビングに戻ったら、

河合先生は ソファに座ってた。



半乾きの髪を

放ったらかしにして……。



俺も タオルで拭いただけの髪。



うーーん。

まさに 一夜を共にした二人的な//



そんな余韻に浸りたくて

隣に座る俺。



河合先生が

ソファに深く 埋もれるみたいに座って


俺を見た。




さっきまでの…


別人みたいだった



河合先生の声や

柔らかいカラダを思い出して、


たまんなくなる俺。





……もうしないよ?

しないけど…


くっついたりしてぇー!!



『あっあのっ…』



〜♪

あ。



くっそ…ケータイ。



聴こえない聴こえない。



〜〜♪


「…ケータイ 鳴ってますよ。」

『…アラームです。』


「窪内先生じゃない?」

『いや、アラームです!』


「出た方が…」

『…………ですよねー。』



ガクッ…。



画面みたら

本当に窪内先生からだった。



そりゃそーだよね。



ピッ!


『あい。』

《出んの遅いじゃーん。まだ終わってないのー?》


『えっ…あ、、いや…//』

《電話越しに赤くなんないでよ〜。》


うるせーよ窪内ぃー(泣)


『あっ…えと、買い物でしたよね?』

《もう買い物終わったからさぁ〜》


『あ、そうなんすか?』

《だから二人でゆっくりして〜。また空港でねって、河合先生に伝えてよ〜。》



ピッ!



切れちゃったよ。



再び 河合先生を見たら


「窪内先生 声おっきいから、全部聴こえました。」

『あ、何か…空港でって、、』

「…ん。」



『あ、それまで…何かしたい事とかあります?』

「したい事?」

『んーと、買い物でも行きたいとこでも …あ、食べたいモノとか。』



上目使いな黒目に

見つめられて ドキッてなった。


「……そっちは?」


そっち?

俺?


…俺は………



『…二人で いたいです。』

「……ここで?」


河合先生 つまんないかな とか

どっか連れてった方が良いかな とか



考えるのは やめた。



『ここで。』

「ふーん…。」


『ソファで…』

「え(笑)?」


呆れたみたいな笑い方。

でも 自分の気持ちだけで 言った。


『ソファで、くっついてたいです。河合先生と…』

「……!」


ビックリした顔。





そっと 目を反らした河合先生が、

「…勝手に……すればっ。」

って 素っ気なく言った。





『あのっ…』


ソファの端っこに座って、

河合先生を呼んだ。



『ボクに寄っ掛かって座って下さい。』

「…え?」




ちょっっ…。

「引いてます」みたいなリアクション…。



いやいやいや、素直じゃないパターンだって!

怯むな!俺!!



『こーやって…』

「あっ!ちょっ…」


細い体を 引き寄せた。



『ラクにしてください。寄っ掛かっちゃって。』

「……っ//」



二人掛けのソファに

横向きに座って


前には 河合先生。



後ろから抱き締めて 座ったら



最初こそ 嫌そうにしてた河合先生も…



しばらくしたら

体を俺に預けてくれた。



二人とも 何も喋んないで

TVも 音楽も流れてなくて…



ただずっと そうしてた。



真夏の昼下がり…


俺は

愛しい人の髪に アゴを乗っけて



世界一贅沢な時間を 胸に焼き付けた。
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