ドSな彼女 第3章
□千穂の冷たい炎
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千穂side
ムカつく。
ムカつくムカつくムカつくムカつく!!
何なの?あのオトコ。
「今夜時間ありますか?」じゃねぇーーよっ!
あったって 時間なんか作ってやんない。
コンビニで
おにぎりやスイーツを
山ほど買い込んで帰宅。
ルームウエアにしてる
Tシャツとショーパンに着替えて、
1個めのおにぎりに かぶりついた
その時…
ピンポ〜ン♪
…誰?
ピンポ〜ン♪ピンポ〜ン♪
…もしかして。
コンコンコンコンッ!!
…あのオトコ?
溜め息つきながら、
ドアを開けた。
『ちょっと近所めいわ…!』
「よぅ。」
え?
だ…だれ?
ボサボサの髪
タバコ臭い服
しかもお酒クサッ…!
「久しぶり、千穂ちゃーん」
『……北町くん?』
この人は
あたしが4股かけてた時の
4番手。
小説家目指してたから
出版社とコネあるかと思って付き合ったのに、
お金貸してくれとか言うし
アル中未満だし
すぐ別れた。
なのに 何で??
「俺さぁ〜家賃滞納しすぎて、アパート追い出されちってよぉ〜」
知るかよ。
メソメソすんなよ。
「とりあえずおっ邪魔っしま〜す♪」
『えっ?あっ?ちょっとっ!!』
あっという間に上がり込まれて、
あたしの大事にしてる
ノルウェー製のお気に入りのソファーに
寝っころがられちゃった。
『ちょっと!出てって!!』
「いーじゃんかよー…冷てぇなぁ」
チッ…
「…どーせオトコもいねぇんだろ?」
『…っいるよ!』
「…何人?」
『……しっ4.5人っ』
「相変わらずで。」
『あっ勝手に人のおにぎり食べんなっっ!!』
どーしよ。
あー!!メンドクサイっ。
何もかも どーでもよくなって、
あたしも一緒に
おにぎりを食べた。
「千穂ぉ〜」
『なにっ(怒)?!』
「後でヤらして。」
『…ふっふざけんなっっ!!!』