あつみな3 〜夢の河〜
□ヒミツの同棲生活1
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同棲生活1日目。
南side…
朝の通勤電車。
「おはようございます♪」
『あ、おはようございまス!』
「昨日は…ありがとうございました。おいしかったな♪それに……」
『ん?』
「何か……高橋先生の部屋に、二人っきりなんて……ドキドキして……//」
うっ……(汗)
二人っきり じゃなかったんでスけど……。
「今日は……ウチの部屋に来てくれませんか?」
『え?……あぁー……。』
「何かあるん?」
『じっ実は……いっいとこがっ、今日から泊まりに来てっ。』
「いとこ……ですか?」
『そっそうそう。1週間くらいいるみたいだから……しばらく、、ゆっくり会えないかなー……なんて。。』
「いとこって……男?女?」
『おっ男!男!』
「……そーなんや。」
『……わっ渡辺さん?』
「……さみしい。」
…………かっわぃぃぃぃー!!
『ごめっ。でも……1週間経ったら……いっぱい一緒にいよ!なっ?』
「ほんまに?」
コクコクコク……。
高速で頷くと、
ちいさな声で
「……お泊まりは//?」
再び
高速で頷くボク。
「じゃ、我慢しますねっ//。」
デヘヘヘヘ……//
首かしげるの
かわいーでスねー!
混んでいて
生徒も 多い車両。
コソッと、
渡辺さんが
ボクの指を握った。
良いっ!
初々しいっ!!
爽やかでス!
……誰かと違って……。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
暗くなる頃……
カチャ。
『たっ…ただいま。』
「あー!ねぇちょっとっ このウチ何もないじゃんっ。」
『……はい?』
知らんがな。
「お昼ゴハン何もないから買いに行ったの!後、晩ごはんの材料とか!」
部屋には
何か いい匂いが立ちこめてた。
『……作ったん?』
「しょっ…しょーがなくね//。」
『しょーがなくって?』
「しょっ…しょーがなくは しょーがなくだよっ!」
『何作ったん?』
フライパンを覗く。
『ハンバーグ?ベタやなー…いでっ☆』
「じゃー南は 昨日の煮込みうどんでも食べれば?」
『あのさ……あんましつこいと、本当に妬いてるみたいだぞ?』
「うっさいっ//食べんの?食べないの?!」
『いただきまース。』
「1500円になります。」
『……金とるん?』
「材料費!」
『ケチやな……しかも盛ってるやろ!』
ん!って、
1500円渡す。
「んふ。まいど♪」
『……チッ。』
「あ、500円上乗せすれば「あーん」してあげるよ?」
『いらんわっ!!』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
夜……
『……敦子。』
ベッドに入ると、
敦子を呼んだ。
「……ん?」
『あのさっ……』
「……するの?」
『……ん。』
敦子に覆い被さって
キス。
『あの……』
「……なに?」
『コレも……金とるん?』
「……へっ?」
『いや、だって……』
「……いらない。」
『良かったー破産するかと思った。』
「ばーかっ//。」
『なっ何回しても?』
「……しつこいっ!」
敦子が
ボクのほっぺたを
両手で つねる。
『ひででで……っ』
強気な……
でも 潤んだ眼差し。
その 不安定さが、
時にボクを掻き立て、
時に 不安にさせる。
「……いーのっ。あたしも……したいからっ……////」
敦子は
つねってた ほっぺたを
両手で 包むと……
カラダを 起こして
ボクの唇に キスをした。
もし……いつか、
敦子が ベッドシーンを
演じる事があっても、
ボクはきっと
観れないだろーな。
他の誰かと
こんな敦子を……
観るなんて
耐えられるワケない。