あつみな3 〜夢の河〜

□ヒミツの同棲生活2
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敦子side

…南が仕事に行って、

あたしは1人 洗濯を干してた。




〜♪

ケータイが鳴って、

慌てて 出る。



『もしも…』

「あ、まっまっ…前田さん?指原です。」

『あ。』



そーだ、この前……//

どうか……気づいてませんように。。




『……どーしたの?』

「前田さん、しばらく休みっすよね?」


『あ、うん。』



「今って…どこにいます?」

『え、家だけど。』

「家 って実家?それとも マンションですか?」

『……フツーに、マンションだけど?』



指原が ちょっと黙った。


「……ウソですね。」

『はっ……何がっ?』


「おととい電話で話した後も、昨日も……留守でしたよ?前田さんの……部屋。」




『……行ったの?』

「聞き方おかしいっすよ。」

『えっ?』




「もし今マンションなら、『来たの?』って言いません?」


カァァッ……って

頭に血が昇っちゃって、


『さっきからなんなのっ?!』



って、


思わずおっきな声で 言い返した。


『言いたいことがあるなら、ハッキリ言って!!』



「……会えませんか?」

『はぁ?』




「指原今っ……ロケ先からでっ。」

『ロケ先?だから何?』


「郊外だから……二人ともしっかり変装してれば……」

『……何で会わなきゃなんないの?』


「ちゃんと顔を見て話したい事が……」


また、写真を撮られたりしたら……


それに、

この部屋に いたかった。




「お願いします!前田さん。」






『……わかった。でもあたし……』

「……?」




『夕方には帰りたい……。』


「……わかりました。」




ピッ!



電話を切って、

あたしは残りの洗濯物を干した。





南のシャツ。


今頃……


ちゃんと先生 してんのかな。



時計を見たら

まだ9:30過ぎで、



指原と待ち合わせが 午後3時。



南に会える

夜が……



遠く遠く 思えた。
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