あつみな3 〜夢の河〜
□ヒミツの同棲生活5
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南side…
金曜日の朝……。
明日からは週末。
この週末が
「1週間」の期限なワケで、
ボクにとっては
勝負の時だった。
家を出て、
通勤途中に……
ある人に
久しぶりに 連絡。
「もしもし?南?久しぶりじゃん♪」
『あのっ……ちょっと折り入ってお願いが……』
カクカクシカジカ を、話しながら
学校へ向かう。
「ひぇー!」とか「ヒュー♪」とか
チャチャ入れながらも、
ちゃんとボクの話を 聴いてくれる。
『……で、でスね。』
さらに カクカクシカジカ……
「え…?……あーあははっ(笑)いーよー了解!」
『よろしくお願いいたしまス。』
「何か……変わってないなっ南は。」
そんな言葉が
今のボクには 嬉しかった。
ピッ!
通話終了。
よしっ!
最高の週末にするんや。
いつもより 早めの出勤。
昼休みも 返上して
仕事を残さないようにして……
時計の針が6時を指すと同時に、
『あ、お先に失礼しまス!』
「高橋先生、今日早いですねー!デート?」
『へ?あ……あははははっ そんなワケないじゃないでスかっ//』
同僚の質問に
ドギマギしながらも
校舎を出たらすぐに……
ボクは全力で走り出した。
部屋で一人待っている
敦子の事を 思いながら。