ドSな彼女〜河合先生とくにっち〜

□危険な夜
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千穂side…

先生の趣味はドライブ。
そうおしえてくれた。

1度あたしの部屋に寄ってもらって……
身支度をしたあたしに先生が聞く。

「どっか行きたいとこ無い?」

『海が見たいです。』

ちょっと無理を言っちゃった。

なるべく時間をかけて、遠くに行きたかったから。

高速に乗って2時間……

『わぁー。綺麗ですねー。』
「あんま近く行くと足濡れるぞっ(笑)」

近づいて来た先生を…
『えぃっ』(ドンッ)
「わっ!ちょっとっ!危ないだろっ」

『あははっ(笑)』

「……ったくっ。」

……あ、このオデコ叩くマネ、変わらない。
懐かしさで苦しくなった。

海を眺める先生、カッコいいな。
あたしは海を見るフリして、横顔をそっと見ていた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「何か飲む?」
『あっ…じゃあコーヒーお願いします』

先生が自販機に走ってく。
訊きたいな…婚約者の事…でも…。

切り出してみようかな。
そんな事を考えてたら…

一人で座ってたあたしに、小さな男の子が声をかけてきた。

「…遊ぼっ」
『えっ(笑)?』
「秘密基地作ろっ!」

……なんか不思議な時間。
コーヒーを買って戻ってきた先生は、男の子と遊ぶあたしにビックリしていたけど、
「おじさんも遊ぼ!」
「おっおじさん?!」

結局夕方まで3人で砂遊びした。


「……できたっ!」
『これで完成?』

「(コクリ)もう行かなきゃ」

遠くから女の人が男の子を呼んだ。

「ミノルー!もぅ帰るわよー!」

「はーい!お姉ちゃんおじさん、またねっバイバイ!」

先生と二人で男の子に手を振る。

暗くなってきたな。

「そろそろ行こっか」

『はい。おじさん(笑)』
「うるさいっ!」
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