あつみな〜小さな恋のものがたり〜

□初めての……
1ページ/6ページ

南side…


『敦子ー!帰りまスよー。』

「待ってよー。ねー!何か食べたいっ♪」

『じゃーこの前のクレープ屋さん行きまスか?』

「わーぃ♪早くっ!」




デヘヘヘヘ……


高橋南は今、


青春を謳歌しておりまス!




敦子と付き合い始めてから早3カ月……。



毎日毎日登下校は敦子と一緒。

これは前から変わりませんが……



休みの日には


デ……デートなんかしちゃって……//



何より……



歩くとき手なんか繋いじゃってさー////



今日も学校帰りにクレープデートでス!




でも……


ちょっとだけ悩みが……


クレープを食べてから敦子の買い物に付き合ったら、



もう外は真っ暗だった。


『敦子。そろそろ帰りましょう!』

「えー?!まだ大丈夫っ。」

『ダメでス!敦子のお母さんが心配してまスからね。』



ちなみに照れ屋の敦子は、


ご両親にボクとの事を話してないらしい。



「あー南ってつまんないっ。」



あ、ホラまた始まった。


『んなっ!つまんないって何やー。』



「何か考え方が古くさいんだよねー。」

『何がでスか?』


「……髪型も古くさいしー、やることなすこと古くさいしー、制服の着方も古くさい。」

『ハイハイ。』



「何か面白い話とかしてよー。」


『んーそうだなぁ……あっそう言えばこの前自販機で……』

「つまんないっ!」



『ちょい待てぃっ。まだ途中…』


「聞かなくてもわかるのっ。つまんないって。」



『……あっそ。』
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ