あつみな〜小さな恋のものがたり〜
□初めての……
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南side…
『敦子ー!帰りまスよー。』
「待ってよー。ねー!何か食べたいっ♪」
『じゃーこの前のクレープ屋さん行きまスか?』
「わーぃ♪早くっ!」
デヘヘヘヘ……
高橋南は今、
青春を謳歌しておりまス!
敦子と付き合い始めてから早3カ月……。
毎日毎日登下校は敦子と一緒。
これは前から変わりませんが……
休みの日には
デ……デートなんかしちゃって……//
何より……
歩くとき手なんか繋いじゃってさー////
今日も学校帰りにクレープデートでス!
でも……
ちょっとだけ悩みが……
クレープを食べてから敦子の買い物に付き合ったら、
もう外は真っ暗だった。
『敦子。そろそろ帰りましょう!』
「えー?!まだ大丈夫っ。」
『ダメでス!敦子のお母さんが心配してまスからね。』
ちなみに照れ屋の敦子は、
ご両親にボクとの事を話してないらしい。
「あー南ってつまんないっ。」
あ、ホラまた始まった。
『んなっ!つまんないって何やー。』
「何か考え方が古くさいんだよねー。」
『何がでスか?』
「……髪型も古くさいしー、やることなすこと古くさいしー、制服の着方も古くさい。」
『ハイハイ。』
「何か面白い話とかしてよー。」
『んーそうだなぁ……あっそう言えばこの前自販機で……』
「つまんないっ!」
『ちょい待てぃっ。まだ途中…』
「聞かなくてもわかるのっ。つまんないって。」
『……あっそ。』