あつみな〜小さな恋のものがたり〜

□ゆく年くる年
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敦子side…

年越し蕎麦を家族4人で食べながら、
パパが点けたTVの紅白を観てる。

あ、この歌。
南がすきな歌だ。

南……。
顔を思い浮かべたらキュンッ…ってなった。

今日、昼間に近くの公園で会って、
ちょっと話しただけ。

家まで送ってもらってバイバイする時…

「じゃ、敦子。良いお年を!」

『……それだけ?』

「…まだ明るいやろ。」

『だから?』

「そのっ、家の前だしっ……」

『じゃ、公園戻る?』

「うぇっ?……待て待て敦子っ。」

『……どーすんのっ?』

「じゃ…ちょっとこっち。」

ウチの庭の片隅。

外からは見えない場所まで
あたしを引っ張ってって、

「失礼しまス…」

南があたしに、
今年最後の キスをした。

『……ん。』

「来年もよろしく。敦子。」

『…ふふっ。』

「なんで笑うんやぁ〜!」

「……お楽しみのとこ悪いけど……」

『ひゃっ!』
「わわっ//あっ…あっくんっ!」

「敦子、草むしり……サボんないで。」

『ハイハイ。』

「……南も。」

「うぇっ?ボクも?!」

「……南もキスとかするんだね。」

「あ……////」

結局南が一番、草むしり頑張ってた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

『ふふっ。』

「な〜に〜?敦子。」

『えっ?』

ママがあたしを見て不思議そうにしてる。

「だって、最近思い出し笑いが多いから。何がそんなにおかしいのかしらって(笑)」

『…ううんっ。くだんないコトっ。』

「……楽しそうで良いネ。」

敦っうるさいっ!!

南、何してるかな。

明日、初詣に行く約束してるけど……

今すぐ会いたくなっちゃった。
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