あつみな2〜大人への階段〜
□新生活
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南side…
敦子とあっくんが二人暮らしを始めて、
早くも2週間でス。
『♪い〜つもの道をっ は〜しる自転車っ♪』
前田家とーちゃくっ!
ピンポーン♪
『敦子ぉ〜!あっくん〜?』
ダダダダダ…
って、敦子が階段を駆け降りてくる。
「南っっ!はいっ!コレッ!!」
『ぅえぇ??』
燃えるゴミの袋をグイグイ押し付けられる。
「はやくっっ!!」
『ちょっっ敦子ぉ〜。』
「いーから早くっ!!」
背中ドーンってやられた。
『はっはいっっ!!』
外に出ると
今まさに 燃えるゴミ回収中。
あっぶねぇー……。
無事ゴミ出しして
再び前田家に…
「南!間に合った?」
『ギリギリでス…おじさんに手渡ししてきました…』
朝から全身汗だくでス。。
「よかったぁぁ。この前間に合わなくてさ…。」
『マジかっ。』
「はいっコーラ飲む?」
『ありがとでス。』
コーラ……。
コップをかざして
じーっと見る。
『…このコーラはお酒じゃないでスよね…?』
「あったね(笑)、そんな事////」
赤くなって笑う敦子。
『ちょっっ//そこで顔赤くすんなよーっ』
「んなっっ!なってないもんっ////」
『ほんとにぃ〜?』
「…ってか南があの時引っ掻いた傷、まーだ痕が残ってるんだからねー…」
『マジで?どこ?』
「ほらぁ、ここ…」
上を向いて、
首の傷を見せる敦子。
あ……!
『ホントだ…ゴメン敦子。。』
「だーいじょーぶだよっっ。…でも鏡で見ると思い出しちゃうけどっ…////」
『んなっ!?やめてや〜』
かゆいー!
朝からかゆい会話堪んないでス!
「…盛り上がってるとこ悪いんだけど…」
『ぅわっ!あっくん!』
「…驚かないでよ。自宅だし。…ってか遅刻だけど…」
やばっ!
『だー!!急ぎまスよ!あっくん!敦子!!』
ボクたちは、
しっかり戸締まりしてから
自転車を全力で漕ぎだした。
1日の始まり!