あつみな2〜大人への階段〜

□敦子の夢
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南side…

秋。

ボクは推薦をもらえる事になって、

少し大学が近づいてきた。


一方の敦子は、

一般入試で……。



さらに、


最近ちょっと成績が……。


てなワケで


放課後に塾が無い時は、


ボクが勉強をみていまス!


『したらこっからここまで、自分でやってみ?』

「はーい。」


……カリカリカリって シャーペンの音。


……カリカリカ…


……ん?


……zzz。




『ちょっっ!敦子っ寝るなっ!!』

「……んー。」


ムリも無いな。


炊事や洗濯や掃除やゴミ出しまで……


あっくんと二人で 頑張ってる。


『敦子。ちょっと昼寝してから、またやらん?』

「……ずっと寝たくなっちゃうもん。」

『15分くらい寝て起きればスッキリしまスよ!』

「……じゃー南抱っこして?」



ラグに


二人で寝っころがって


ブランケットをかける。



腕枕で そっと抱きしめた。



「起こしてね……」


あっという間に 眠った敦子


前髪が ボクの頬に当たる。



ブランケットの下は、



密着した 体。




…………うーん。


高橋南 ただ今忍耐力をムダに磨いておりまス。。




ピピピッ♪


アラームが鳴る。


『敦子っ!起きるぞっ。』

「……zzz」



『敦子っ!とりあえず起きろ敦子っ!』

「……うー…ん。」



腕の中で眠る天使。


チュ……って、軽く唇をつけた。






「……//」


目を閉じたまま、


頬だけ赤くなる。


『ホッペ赤いぞ!』

「……//」


ブランケットに潜ろうとする敦子の腕を掴まえて、


『頑張る人!』

「……はぁーぃ。」


ブランケットの中で、

ちょっとだけ 深いキスをした。



授業再開でス!
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