秋葉原高校〜学パロ短編集〜

□初心忘れるべからず
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南side…

敦子の部屋で、

バイトから帰ってくるのを待ってる高橋でス。

暇だから


本棚にある雑誌や漫画を読んでみた。



パラッ……


ん? 写真だ。



あっ!懐かしーなっコレ。


「ただいまー。」


部屋に入ってきた敦子が、


慌ててボクから写真を奪う。


「ちょっっ!勝手に見ないでっ!!」


『たまたまっ!部屋でテキトーに本でも見てろって敦子が言ったんやろっ!』

「……もぅ////」



本に挟まってた写真。

あれは、修学旅行での


思い出……。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「うぉー!海が見えるぜっ!!」

今日から修学旅行で、

長崎に来ていまス。


やっと宿泊先のホテルに到着。


「女子の部屋どこかチェックしてくるぜっ。」


早速 部屋を探しに出掛けようとする優人。


『あっ優人っ。先生が優人は完全にマークしてるから、女子の部屋侵入は諦めろって言ってましたよ!』


「え"……」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


夕食は

大広間で……。


あっ、敦子だっ。


別々とはいえ、敦子と朝から夜まで同じ場所にいれて……

ドキドキしてる高橋でス。


……でも、


付き合いはじめて


まだ日が浅いボクら。


元々よく一緒にいたし、


周りは「付き合ってる」って


あんまり知らない。


敦子は照れ屋だから、


あんま知られたくなさそーだしな。



晩ごはんを食べて

部屋に戻る時、

敦子とばったり。


『あ。』

「あっ南。」


みんなが歩いてく中

どちらからということもなく、

立ち止まる。



……良いでスねっこーいうのっ//


「…こんばんは。」

『おっ…おぅっ。』


「……んふふっ(笑)」

『あったかくして、寝ろよっ』

「ばーかっ(笑)」



こんだけの会話なのに、

たーまんないでスっ!



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「南っ。今日あっちゃんの部屋行くだろ?一緒に行こーぜっ。」

コソッって、優人が耳打ちしてくる。


『だっダメでスよっ。先生に怒られまス!』


「ぶわぁーーかっ。修学旅行で女子の部屋行かねぇで、何が修学旅行だよっ。」


『修学旅行は授業の一環でス!』


「女子の部屋だって人生勉強の一環だろがっ。」


……まったく優人は。。


で、結局……


『ゆっ優人っ。大丈夫でスか?』

「シッ!うっせーぞっ。」


……いや、あの。

優人が…どーしてもって……


ボクは女子の部屋になんか


行きたくないんでスけどね?




「おっ!あそこがにゃんにゃんとあっちゃんのいる部屋だぜーっ!」


ビクビクしてるボクをヨソに、


辺りを見回して……


コンコンッ!


素早くノックする優人。


手慣れてまス。




ガチャ。


「にゃんにゃん!やっほー♪」

「わぁ優ちゃん。」

「南もいるぜーっ。あっちゃんは?」

「あれ?あっちゃん今いないよ。」


……え?


『敦子どこ行ってるんでスか?』

「んー…陽菜わかんない。」



「あれ?南と優人じゃん。夜這いイクナイよっ!」

奥から峯岸さんが出てくる。

「おっ、みぃちゃん。あっちゃん知んねー?」

「あーあっちゃんねー」


ニヤニヤする峯岸さん。



「さっき部屋戻る途中で、B組のサッカー部の子に呼ばれてたよっ。」


『んなっ?!』

「それって…もしかして……」

「あれは間違いなく告られますねー♪」


なっ……ナニーーー!!!


『ちょっっみっ峯岸さんっ!どっどこでっ?!』

「……何で南が焦ってんの??」


『あ……いやそのっ//』


「とりあえず探して来いよっ!南っ。」


優人に言われて


慌てて走り出した。
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