ドSな彼女 第3章

□頑張るくにっち。
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千穂side…

ホテルを出たとこで、

林先生が 振り返った。



「あのっ。」

『ん?どうかした?』


何かを言いかけて……

飲み込んだ アイツ。



そのまま 何も言わないで


また歩き始めた。



……あたしの

手を引いて。




……飲み込んだのかな。

「手、繋いで良いですか?」

って、セリフ。



ちょっとだけ 前を歩く

林先生の耳が赤くなってた。




手を繋ぐだけで

そんな緊張しないでよっ。


あたしまで


ドキドキしてきちゃったじゃん。



『どこ行くんですか?』

「ブルックリン橋…一緒に渡りたいなって。」


ブルックリン橋?



「河合先生と……だからまだ行った事無いんです。」

『……へぇ。』



とっておいてくれたのかな。


「後さ……」

『何?』



「二人の時は……」

『?』



「なまっ」

『生?』



「……名前で//」

『あ。』


「呼びます。」

『あ、はい。。』


「あの、そっちも……そのつもりで……ですね//」

『そのつもり?』


ワザと聞き返した。

何て返すか


キョーミあったから。


「そのっ…それ相応の対応でっ////」

『……ふふっ(笑)』



何か……

面白い(笑)。


この人って、

一緒にいるだけで


性格わっるーいあたしも、


そう悪くないって

思わせてくれる。



知らないうちに

やさしい気持ちに……

なれちゃったり。


「何が可笑しいんすかっ。」

『いーえっ。何でも(笑)』



少しずつ

陽が傾きはじめたNY。



あたしたちは


橋を目指して歩いた。
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