頂き物
□邂逅、青い稲妻
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エレキマスター「皆ー! 今日は重大発表があるぞー!」
エレキマリオ「何だ、またいつものことか……」
エレキロイ「重要とか言って、そこまで重要じゃないんだろ?」
ここは別世界、「青い稲妻〜ブルーサンダー〜」のスマブラ館。
そちらのマスターハンド――エレキマスターは、メンバーを大広間に全員集め、何やら話をしていた。
なお、スマメンは区別のためエレキ氏宅のスマメンは「エレキ○○」、Stilet宅のスマメンは「S○○」とする。
エレキマスター「何と! きょふは……間違えた、今日はゲストが五人、一泊二日でやってきまーす!」
それを聞いて、騒然とするスマブラ館のメンバー。
無理もない。突然ゲストがやってくるのだから。
エレキピーチ「お、思いっきり噛んでたわね……」
エレキデイジー「せやな……」
エレキルイージ「どんな人たちなんだろう?」
エレキトキリン「面白い奴だといいなー!」
それを見て、エレキマスターは得意げに胸を張る。
エレキマスター「では紹介するぞ。門弟エルピス――もとい、Stilet様宅のスマブラメンバー――の一部、暗黒部隊の三人とあちらの私とクレイジーだ!」
一同「長っ!?」
一同のツッコミを気にせず、館の扉が開く。
そして、五人の男女が入ってきた。
まず一人は、リンクと瓜二つの銀髪赤目の青年。
次に、サムスによく似た黒髪金目で肌の白い女性。
そして、異世界のブラックピット。
さらに、うっすらと青い、長い銀髪で青い瞳の青年。
最後に、青目の青年と瓜二つの、うっすらと赤い、長い銀髪で赤い瞳の女性。
「ここが……異世界……」
きょろきょろと、赤目の青年は物珍し気に辺りを見回している。
「…………」
「お、あっちにもオレはいるのな。なんか安心したぜ」
黙り込んでいる黒髪の女性。
対照的に、あちら側の自分を見つけて何やら嬉しそうな異界のブラピ。
「おー、あっちの兄上様はえらく軽そうだな」
「やめろクレイジー。あちらの私が困るだろう」
赤眼の女性が、物珍し気にエレキマスターを見ながら言う。
対する青目の青年は、必死に彼女を止めていた。
エレキマスター「では、自己紹介を頼む」
「あ、うん」
青年は、深呼吸の後にこういった。
Sダリク「『深海の図書館』のアルモニア城、ってところから来ました。ダークリンクです。よ、よろしくお願いします」
続いて、黒髪の女性が口を開く。
Sダムス「黒い悪魔、ダークサムス。それだけだ」
次に、異界のブラピが。
Sブラピ「あっ……おい! ……悪いな、ダークサムスはこういう奴だから……ああ、知っているだろうがオレはブラックピット。訳あってこの黒い悪魔のお付きだ」
そして、青目の青年が。
Sマスター「私は異界のマスターハンド。今は彼らの引率の先生だ」
最後に、赤目の女性の自己紹介で幕は閉じた。
Sクレイジー「そして、俺が妹のクレイジーハンド様だ! なんか困ったら遠慮なく言えよ!」
エレキマスター「……というわけで、今日一日よろしく頼む!」
エレキスマメン「はーい!」