Short story

□末っ子の憂鬱
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「なあ、かず」






俺は目の前で画面を楽しそうに覗く顔に声をかけた。





「なんですか?」



潤くん。と後から付け足したコイツははっきり言って子犬にしか見えない顔立ちをしている。



「なんでさ、そんなに甘えられんの?」




「はい?」



だって、今のかずは翔くんの膝に頭を乗っけているから。



もう三十路を過ぎたおっさん2人が何やってんだよ。

ま、2人ともまだまだ若く見えるけどさ。



「楽ですよ?潤くんにも貸してあげますね」


そう言って翔くんの膝からどくと、ほら…というような素振りをする。



え?


「俺にしろって?」


「はい。あ、変態なで肩ヘタレキャスターじゃ嫌ですか?それなら……」


「ニノ?!俺への罵倒が日に日に増している気がするんだけど……泣」


「それは翔くんの気のせいだよ。



いや、だから、俺はそういうキャラじゃないってゆーか。」




「そんなことないですけど。

じゃ、ほら。







潤くんは特別に俺が なでなで してあげます♪」





は?!




びっくりして抵抗もできずに、椅子に座っていた俺は、よっこいしょと立ったかずにあっさりなでられた。



「(カアァアアァア!!)なっばっっ//」




「本当は潤くんは甘えたい人ですもん。

俺は知ってるよ〜♪んふふ♪」



なんで…………つーか、恐ろしい子。




でも、少し、嬉しかったりして。





かずのポヨポヨのお腹に抱きつく。




「じゃ、お言葉に甘えて。」



「そういうのは許してません!

ちょっ//潤くん!」





俺はメンバーの中で一番年下で、それなのに甘えられなくて、




そんな些細なことなのに、かずはいつも気付いてくれた。







甘えている間なら言ってもいいかな?




「かず、大好き!」





「潤くん!いーかげんにして下さい!」



無理〜〜!!

だってマジでかずのこと好きだから。







end
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