★小説★

□SLAVE HEARTS エロ猿
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あの人は悪魔
私を虜にするやさしい悪魔

──キャンディーズ『やさしい悪魔』より



【SLAVE HEARTS エロ猿】



『あれ?影山、お前一人?』
全裸の西谷が影山の姿を見るとまっ先にそう言った。


対する影山も全裸になっている。
股間の部分をタオルで隠して辺りを見回しつつ
『はい、まだみんな食堂でうだうだしてましたよ?あの、他の2年生は?』
と答えた。


ここは合宿施設の風呂場。
烏野バレーボール部は今、ゴールデンウィークを使って合宿をしているのだった。

風呂の時間は3年生→2年生→1年生の順と決まっていて、
そろそろ1年生の時間なのだ。


『あ〜…みんな早風呂だからなw田中もさっき出てったとこだしオレももうすぐ出る。じゃ〜出たら1年生に早く入れって言っておくか。またキャプテンに怒られるからなw』
『なんかすんません。』
『いいてことよ!』



カラカラと笑いながら西谷はもう一度シャワーの栓を開いた。
仁王立ちになりながら頭上のシャワーヘッドから噴出すお湯のスコールに身を委ね、気持ち良さそうに前を向いたり後ろを向いたり動いている。


西谷は小柄な体型なのだが、性格はとてつもなく豪快な男だった。
チーム1男らしいと言っても過言ではないだろう。

この小さな男がコート内にいると何だかとても安心する。
それは練習に裏付けられた確かな実力と、この頼もしい性格から来るのだ。


そして影山は自分より年上で自分より背の低い男を横目で観察した。


小柄なカラダは筋肉でしまっていて、腕のところどころに練習で出来た青あざがあった。
普段髪の毛はツンツンに立たせているのだが、風呂に入っている今はそれが全部落ちており子供っぽい印象を受ける。
髪の毛が落ちていると西谷の童顔が際立ち、中学生か下手すると小学生に見える。
…それを言ったら本人に怒られるが。

そしてチンコ。
西谷の股間にぶらさがっているモノは童顔には似つかわしくないオトナの形状だった。
童顔とのギャップが余計に淫靡に感じる。
色はどす黒くて、先端の亀頭だけは綺麗な桃色をしているが、
なんとも卑猥なブツを持っているな…と影山は思った。




影山はタオルを腰に巻いて留めると、西谷の隣のシャワーを開いた。
西谷と違って背が高いのでシャワーヘッドを一番高い位置にセットする。



『お前風呂は入る時いつもわざわざタオル巻いてんの?』
突然西谷が隣から声をかけてきた。

『え??…あ、はいー…まぁ。。。てかみんな隠しませんか?』
影山はシャワーのお湯を顔に当てながら答えた。


『いや…そりゃ〜中学生くらいん時は隠してたけどな?今は〜…あ〜縁下とか隠してたな。そ〜言えば。』
『エチケットですよ///エチケット///』

影山はやや赤面しながらそう言った。
西谷は厚顔無恥なところがある。
思ったことをすぐ口にするタイプだから、余計に幼さを感じるのだ。


『俺はめんどくせーから隠さね〜ぜwど〜せ男同士だしな。』
『ははははは』


適当に相槌をうちながらシャワーを浴びる。
そして影山はカラダを洗う為に腰に巻いていたタオルを剥ぎ取った。
備え付けのボディーソープをタオルにつけて泡立てる。
もちろんそ〜ゆ〜時は壁側にカラダを向けて、股間が極力他人に見られないような配慮をする影山である。







『何してんスか///』

影山は自分の足元に寄ってきた西谷に向かってそう言った。


西谷は全裸のまま影山の前にしゃがみこみ、まじまじと影山の股間を観察しているのだった。
あまりに突飛な行動に驚きを隠せない。



『いや〜…影山隠してっからさ、どんなん持ってるかな〜ってwなんだ、普通〜じゃね〜かwもっと小っせぇのかと思った☆』


無邪気すぎる。
お前は小学生か!
…と突っ込みを入れたくなる。
だが相手は先輩だ、ここは我慢。


『いいからもう行ってくださいよw集中して体洗わせてくれませんかね?』
そう抗議した影山だったが…


ペロン♪


!!!!!!!!!!!!!!!

『は???ちょ///何触ってんですかぁぁぁあ!!』



西谷は影山のチンコを掌でペロンと触ってきたのであった。
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