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□理性vs本能
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だがしかし、やっぱり無理かもしれない。エロいカッコした好きな女が隣で寝てるのに理性維持なんざ。
「ン…ぎん、ちゃん」
と言いながら寝返る神楽。顔がこちらを向く。無意識にかわざとかは知らないが、多分前者だろう。俺の着流しをギュッと掴むと、もう一度可愛らしい声を漏らす。
プチン、と俺の中で何かが切れた。
――未成年だろうが熟睡中だろうが関係ねェ。
俺は神楽を仰向けにし、逃げられないように布団に縫い止める。まだ瞳を閉じている神楽は、おそらくまだ熟睡中。ペチッ、と頬を叩き、オイ起きろと言えば、ゆっくり瞼が開いた。
「アレ」
そう呟いてパチパチまばたきする神楽は寝ぼけていて、状況を理解していないようだ。
「銀ちゃん、どうしたアルか」
「神楽、おまえわざとなの?」
俺がそう聞くと、とぼけた顔をする。何がアルか、てか早くどけ天パ、酢昆布食べるネ、と隙間から抜け出そうとした。が、そう簡単には逃がさねー。
「寝起きの少女襲うなんて子に育てた覚えないアル」
「育てられた覚えもねェよバカ」
にひっ、と微笑んだ神楽だが俺は至って真面目。神楽は冗談で言ったのかもしれないが、残念ながら寝起きの少女襲うような男になっちまった。
頭の上に“?”マークをたくさん浮かべているコイツは欲情している俺に全く気づいてない模様。
「神楽…」
そう囁き胸元に顔をうずめれば
「あ…っ、銀ちゃん、くすぐったいネ…」
との反応を見せる。
どうやら抵抗する様子はない。それどころか、俺の天パを引っ張って遊んでいる。
――ガキめ。
「ホントに天パアルな。いくら引っ張ってもぜんぜ…ひゃあっ!ぎ、んちゃん」
ひゃあ、なんて可愛い声を出したのは俺が神楽のスリットから手を滑り込ませたから。
「セ、セクハラヨ、早く、はなすヨロシ」
――セクハラもクソもねェ。んなこたァ今はどうだって良いんだ。
俺はそのまま、神楽の内ももを撫で回す。
「や…っ、銀ちゃんっ」
「エロい脚だなァオイ。いっつもこんなエロい脚、誰にでも見せてんのかァ?」
「見せてなんか…っ、ないアル」
「あのなァ神楽。いつでも見えてんだよ、この脚」
そう言って、脚をなぞっていけば
「ぁ…、ぁあ…ふんっ…」
との小さな声を漏らす。とうとう俺の理性も完全に破壊。
誘ってんの?、の一言と同時に手を上へ滑らせる。