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□一種のときめき
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ソロモン72柱が出来る前のお話。
「はぁ…結婚したいな…」
溜め息混じりに呟く銀髪の男。
彼は堕天してからずっと1人で暮らしている。
そんな彼の長い独身生活に終止符が打たれたのは、
そう呟いて間もない時期だった。
〜episode.T
一種のときめき〜
「ふぅ…砂漠は相変わらず暑いわね、そう思わない?」
世界の果て、とある砂漠。
そこに跪き、ラクダに話し掛ける1人の女がいた。
彼女は他に類を見ない美貌の持ち主で、その噂は全世界に広まっていた。
その為婚約を申し込む者が多かったが、事あるごとに断っていたという。